2016年7月18日月曜日

【実機で徹底比較】あなたはどのVRヘッドセットを選ぶべきか。Oculus RiftとGear VRとGoogle Cardboard の3つを徹底比較


品薄でなかなか入手できなかったOculus Riftをレンタルできたので、実機を元にOculus RiftとGear VRとGoogle Cardboard の3つを比較して、5段階評価をしてみました。

さまざまなVRヘッドセットから、どれを選ぶべきか参考になれば幸いです。下記サイトからレンタルも可能ですので、実際にレンタルで使ってみるのも良いでしょう。

Oculus Rift(オキュラス・リフト)レンタル貸出
http://digitalhobby360.jp/shopdetail/000000000027/

Gear VR(ギアブイアール)レンタル貸出
http://www.dmm.com/rental/iroiro/-/detail/=/cid=nr_02075a/


VRヘッドセットは大きく2種類5製品あります

2016年は360°映像やVR(仮想現実)を見るためのヘッドセットが続々と発売されました。さまざまな呼び方があります。VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、VRヘッドセット、VRゴーグルなどです。記事内では総称としてVRヘッドセットとします。

VRヘッドセットには、大きく2種類のタイプがあります。「パソコン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプと、「スマートフォン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプです。


「パソコン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプ3製品

「パソコン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプは、VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と表現されることが多いです。別途高性能なパソコンが必要です。PlayStation VRは、ゲーム機PlayStation4~4.5が必要です。次の3製品が主要です。

1.Oculus Rift / 発売済み / 約10万
2.HTC Vive / 発売済み / 約10万
3.PlayStation VR / 10月13日発売 / 約5万円


「スマートフォン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプ2製品

「スマートフォン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプは、VRヘッドセットやVRゴーグルと呼ばれることが多く、次の2製品が主要です。Google Cardboardは、正確には規格です。各社からCardboard規格に基づいたVRゴーグルが大量に発売されています。

4.Gear VR / 発売済み / 約1.5万円
5.Google Cardboard / 発売済み / 数千円~約1万円


360°動画やVRを体験したい人は、この5つの中から選択することになります。もちろん2017年には、別のVR HMDが急激にシェアを取る可能性もあります。Razer OSVR、StarVR、FOVE、LG 360 VR、AMD Sulon Qなどが注目されています。


あなたは、どのVRを選ぶべきか。

ずばりハイエンドのパソコンVRゲームをするならOculus RiftかHTC ViveのどちらかでPlayStation4~4.5を利用した家庭用ゲーム機で楽しみたいならPlayStation VRです。

ハイエンドなVRゲームに興味が無く、ただVRを体験したいならGear VRかGoogle Cardboardになります。

しっかりしたVR体感を得たいならGear VRがお勧めです。お金をかけず、とりあえずVRの雰囲気を味わいたいならGoogle Cardboardです。

以下に具体的に体感の違いを5段階評価で、実機を元に作成しました。これでOculus Riftだなーと思った人は、「パソコン側で処理をしてVRヘッドセットで見る」タイプの3製品から検討がお勧めです。


Oculus RiftとGear VRとGoogle Cardboard の3つを徹底比較

Oculus Rift

SEPCや製品説明はメーカーサイトを参考ください。
https://www3.oculus.com/en-us/rift/

Oculus Rift 評価【悪い←1点~5点→良い】
-------------------------------------------------
・3点 装着
・5点 音
・5点 画質
・5点 処理
・5点 トラッキング(視野の追従)
・1点 価格
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総評:しっかりとした装着感があります。フィットします。日本人の場合は鼻の隙間が見えたり、顔が平らなためか、一般的なメガネをかけた状態ではほぼ装着できません。そこが残念です。私的にGearVRのほうが好みです。GearVRにはある視力調整の機能もありません。目が悪い人はコンタクトレンズが必要です。装着は3点です。

ヘッドセットは、VRの体感をさらに高めてくれます。ヘッドセットが一体型なので、オーディオ環境を意識せず、利用できるのは良いことです。音5点。


画質は、GearVR(S6 edge)より少し良いぐらいですが、CGやゲームなら、十分な画質を体感できます。360°動画に関しすごく期待して初めて見た人は、がっかりするかもしれません。

Oculus Riftでも4Kモニターで見るほどの画質はありません。高画質なブラウン管で見る動画に近いイメージです。それでも、知っている人は高い画質であることが分かります。なので5点。


動作は、パソコン側で処理するため非常に快適です。ハイエンドゲームはもちろんですが、全体的な動作も、ネットの通信環境もすべて快適です。処理5点です。

VRヘッドセットの品質に大きな影響を与えるのが、ラッキングの性能です。頭を動かしたときに、自然に画面表示されるかで、体感の品質が大きく変わります。


Oculus Riftは、外部にセンサーを設置する必要があります。その分、文句なしの快適さです。Oculus Riftは、全体の性能が良いため素晴らしい体験ができます。

Oculus Rift の価格は約10万円、仕様を満たしたPC約15万円です。25万以上必要です。ハイエンドなVRゲームをするために、25万円以上は、なかなか出せません。価格は1点です。


Gear VR

SEPCや製品説明はメーカーサイトを参考ください。
http://www.samsung.com/jp/product/gearvr/#gear-vr

Gear VR 評価【悪い←1点~5点→良い】
-------------------------------------------------
・5点 装着感
・2点 音
・4点 画質
・3点 処理
・5点 トラッキング(視野の追従)
・4点 価格
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総評:装着感は悪くありません。シンプルで相当改良したと感じます。何よりメガネをしても装着できます。視力調節機能もあります。かなり目が悪くても裸眼で装着できます。比較すると良さが分かります。装着は5点です。

音はスピーカです。スピーカの音自体は悪くありませんが、VRの場合はイヤフォンやヘッドフォンを一緒に使うことが多いため、2点です。

Gear VRの解像度は2560×1440ピクセル、Oculus Riftの解像度は2160x1200ピクセルです。Gear VRのほうがスペック上は画質が良さそうに見えますが、Oculus Riftのほうが画質は良いです。

ただ比べれば良いという程度でほぼ差がありません。いずれも十分な画質があります。画質は4点です。


処理をスマートフォンで行うため、ハイエンドゲームはできません。360度動画などは十分視聴できます。スマートフォンがS6系の場合は熱の問題があり快適に利用できません。利用するスマートフォンにより、非常に不安定になってしまいます。3点。

Gear VR側に加速度センサーなどが搭載されています。そのため違和感がないヘッドトラッキングを実現しています。見た方向に自然な表示で画面が移動します。体感を損ないません。これをスマートフォンで実現しているのが素晴らしいです。5点です。


価格はGear VR15000円、S6/S6 edge45000円なので60000円で体感できます。もし対応のスマートフォンを持っていれば、15000円で楽しめます。4点です。

Google Cardboard

各社からさまざまなタイプが発売されています。Virtoba X5、3500円を使いました。

AmazoでGoogle Cardboardをチェック

Virtoba X5(Cardboard系) 評価【悪い←1点~5点→良い】
-------------------------------------------------
・2点 装着感
・4点 音
・3点 画質
・3点 処理
・1点 トラッキング(視野の追従)
・5点 価格
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装着感は一見、良さそうですが、Gear VRと比べると残念です。装着感がバランスが悪いというか、洗練されていません。2点です。がんばっている感はあるのですが。さまざまな製品が発売されているので、一概には言えませんが、GearVR並みの製品はおそらくないのでは。

ヘッドセット内蔵は素晴らしいです。音質は・・・・普通です。利便性で見ているので4点です。


画質は、装着するスマートフォンに依存します。GearVRと同じスマートフォン(例:S6 edge)で比べると、少しだけ悪く感じます。画面が小さいスマートフォンを利用するほど、画質は下がる傾向があるでしょう。iPhone6で試したところ、S6 edgeより画面が小さいので、画質もその分下がっている印象です。画質は3点です。

やはりスマートフォンのため、ハイエンドゲームはできません。360度動画などは十分視聴できます。アプリに依存する部分も大きいです。処理は3点です。


トラッキングに関しては、スマートフォン側のセンサーに依存するため、スマートフォン側のセンサーが弱いと、ガクガクしてまったくダメです。基本的に、Cardboard系の場合は、GearVRやOculusのようなトラッキング性能が期待できません。

ただiPhone6は、センサーの性能が良いためか、そこそこトラッキングします。そこそこ見れる感じです。なので意外と使える組み合わせです。そのため1点。iPhone6とCardboard系の組み合わせがお勧めです。


Virtoba X5は3500円です。スマートフォンは、どの機種でも大体OKです。スマートフォンを何かしらを所有している前提で実質3500円です。価格5点です。

もしVRを体験したことがなく、iPhone6をお持ちでしたら、Cardboard系で試してみるのをお勧めします。意外と体感できます。


Oculus Rift(オキュラス・リフト)レンタル貸出
http://digitalhobby360.jp/shopdetail/000000000027/

Gear VR(ギアブイアール)レンタル貸出
http://www.dmm.com/rental/iroiro/-/detail/=/cid=nr_02075a/






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